1.生産性改善とは

 農業では販売面ばかりに目を向けられがちですが、「ものづくり」である以上、利益の源泉は生産現場にこそあるのです。生産技術や生産コストの管理がまだまだ手つかずの状態です。他の産業と同様に生産工程管理・原価管理を行い、ムリ・ムダ・ムラを取り除き、適正化することで収益性の大幅な改善が十分可能です。

2.生産性改善で行うこと

 農業といえば、5Sや改善は結びつかないイメージがありましたが、農業のあり方や在りようが変わり、そのカタチが変化してきた今、「現場つくり」「人材育成」のツールとして5Sやカイゼンに注目が集まっています。

たとえば、農具や農機具はキチンと準備しておいても、いざ使いたいと思った時に見つからないと作業が滞り、探す時間やダブり購入などのムダに繋がります。そこで、物のおき場所を決め(定置化)、明示(表示化)し、形態管理を実施することにより5Sが進み作業改善が可能になります。

3.農業経営支援センターで支援すること

 作業の工程分析から作業分析を行い、動作経済の原則を取り入れながら、ムリ・ムダ・ムラを取り除き「人の動きを中心としてムダのない仕事の順序で効率的な生産をするやり方」である標準作業を決めることにより作業改善を進めていきます。

専門家の視点から作業改善を支援することで、現場が変わります。